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単なる継続が大事でなく 見切りも大切
私たちが毎日健康で、日々無事に生活出来る幸せは、当人においては無事の最中にはその有難味を十分理解出来ないものだと感じさせられております。
私は、この春頃より突然の皮膚疾患で、腹部や両下肢にコイン状の湿疹が出来、痒みで夜も寝られず、朝の起床時にはからだの症状を見るとかなり酷く、処方された軟膏ですばやく処置し、出勤する日が半年ほど続きました。
これまでは会社の近くの総合医療診療所の皮膚科にて、週一回の午後よりの診療を受けていましたが、ただ痒み止めの軟膏を塗る処置で、アレルギー性の症状と自分で判断しておりました。
夏も過ぎ、それは一向に回復の兆しもなく、憂鬱な日々を過ごしてまいりました。
なにより辛いのは、入浴も出来ずシャワーで一日の汗を流し、軟膏だけを塗り、アレルギーをセーブする薬を服用する毎日でした。またアルコール類を少しでも飲むと全身が大変痒く赤くなり、外での会合の折など、その後遺症が苦痛となっておりました。
その頃、気がつきましたことは「病気とは気を病むことだ」とつくづく感じました。
この診療所の他の診療科目も同様ですが、御茶ノ水にある医系の大学よりアルバイト的に週一回の診療日に、その若手の男性の派遣医師に受診するわけですが「何故こういう症状になったのか?病名は?治療法は?だからこのような薬を出します」等のインフォームド・コンセントのメッセージもなく、治療に当りこちらの症状を詳しく見ないでパソコンでタイピングしているのみで、薬の処方箋をもらって来ましたのが実状です。
ある日、我慢もこれまでと私自身、また半年ほど進展もないことの不信感で、次の行動に移しました。
ここ数年来、これも会社の近くの個人開院の歯科医院に月一回治療とメンテナンスのため通院しておりました。
治療を終え、自身の皮膚炎の話しで困惑していると伝えますと、同地域のこれも個人医の皮膚科の医院を紹介され、さっそく予約して行きますと、病名を手許のカラー図鑑にて指摘され、写真にある症状が理解され、これまでの半年余りの私への治療とは違う軟膏の治療の処方箋を出して下さり、実際にその使い方を丁寧に指導して下さいました。
図鑑のコピーも下さり、しっかり指導され、これで幸いなことに近日は少しずつ快方に向かっております。
その先生に「なぜ、これまで治らなかったのでしょうか?」と質問しましたが、この種の薬はともかく強い薬効があるものが必要で、これまでの薬では効果が弱く、その軟膏の塗り方も違っているとのことでした。
これら一連のことで私は決断に至りましたことは「単なる継続が大事でなく 見切りも大切」と云うことです。すなわち、いつもの通りで駄目であれば、他の方法を探り、何も考えないでただ漠然と治療を継続していたら、その時間、費用、神経の憂いなど考えますと、私にとっては大いなるロスだったと今では痛恨の極みです。
話は変わりますが、この10月末に、1ヵ年程の期間を取材・編集してまいりました冊子「大廃業時代・創業社長の事業の継(つ)
なげ方 終 ( しま ) い方」を上梓致しました。
(Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4909795006/ )
テーマは中小企業の創業社長の事業の継なげ方 終い方で8名の方のインタビュー集ですが、特にこの中で終い方について「事業の始末(継続だけでなく見切り、潮どき)の決断は早く、相談できるプロを身近にしておくこと」と答えて下さった方がおられますが、今回の私の皮膚疾患のことでの対応も全く同様だと思いました。