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    人生・仕事・事業に関する雑記 その11
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      年賀状は無事の便り

       

       新しい年を迎え、自宅や会社に年賀状を頂きました。

       それぞれ個人的な継がりであったり、仕事の関係であったりします。

       つらつら考えますに年賀状とは、一つに公私にわたり無事の便りなのだとの思い至ります。

       また添えられた文章でその方の近況も知ることになりますが、なかには来年より年始の挨 拶を省略しますとあったり、この世の有り様は本当に様々です。 そのなかで、年初めの年賀状で他につつがなく無事の知らせが出来る年賀状の意義は、大きいものだと認めさせられております。

       

       私はここ十数年はこれらの年賀状への返礼として、毎年「大寒」の日に合わせて寒中見舞状を投函しております。これも私がお陰さまにて健勝にて仕事を継続していると、日頃のご無沙汰の侘びかたがたの意志表示です。しかし、それにしてもそのために多くの時間を費やすことになっていることも事実ですので、再考の余地があると思っております。

       そんな折に先輩が来社し、そのことを話しますと「年齢相応に自分の時間を大切にしなさい」「人との交わりも時として捨てることも大事」「長生きの秘訣は義理も欠くことだ・・・・」とも説かされました。最近は年齢を重ねることで「時間の価値」を改めて認識させられていますので、思いは複雑になるばかりです。

       

       

       

       

      創業者の熱い想いが形として残り、今に伝える

       休日はお天気次第ですが、昼過ぎから夕方まで自宅近辺を自由きままに散策しています。外国人で混雑する浅草のまちを避け、自然に親しむためにも、隅田公園の緑や隅田川水辺のテラスがお気に入りとなっています。一方ときには「かっぱ橋道具街」や「蔵前」の問屋街にも歩をのばします。

       一月半ばの土曜日に散策していて、偶然にもは蔵前の問屋街の通りに面した「世界のカバン博物館」に立寄りました。

       受付でガイドの栞を頂き目を通しますと、バックのメーカーのエース株式会社の創業者である新川柳作氏が1958年の欧州視察旅行の際、ドイツ・オッフェンバッハ市の皮革博物館を見学した折に、無数に展示される皮革製品の中にカバンは10点程しか紹介されておらず、同氏は何か物足らなさをの思いを強く心に残して帰国したとのことです。そして、「生業を営ませていただいているカバンを通じて、何か社会に恩返しできないか」と常々考えていた同氏の心にその時から「世界中のカバンを集め、もっと多くの方に各国の文化や風俗を知っていただこう」という強い想いが芽生えたとのことです。この構想から18年、内外の高い技術を誇る職人たちの製品を精力的に収集し、1975年当時としては珍しい企業内博物館として「世界のカバン館」を開設し、見応えのある展示館になっています。

       また、8階にはカバン造りを天職として歩んだ同氏の「新川柳作記念館」が併設され、同社の創業75周年記念事業の一環として、創業者の生誕100年目にあたる2015年7月31日にオープンしたとあります。館内はカバンに明け暮れた92年に亘る創業者の生涯と、その事業、そして歴代のヒット商品を展示し、同社の歴史、カバン業界発展の足跡を紹介しています。

       事業家が功成り名を遂げて名画の収集に明け暮れ、美術館を有料でオープンした話しは仄聞しますが、カバン一筋の人生の集大成を誰にも無料で公開し、地域振興や産業発展の一助としている経営者個人の想いと企業姿勢に心打たれました。

       そして、経営の根本理念が 「商事是亦報恩道」には、心から素晴しい言葉だと感銘を受けました。

       

       

       

       

      | 人生・仕事・事業に関する雑記 | 17:27 | comments(0) | - |
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