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    人生・仕事・事業に関する雑記 その8
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      何もしないことの真の意味

       

      ​ 15年前ほどの話しになります。四代続く果実商・レストラン経営・ビル経営の老舗の社長に個別にお話を聞く機会がありました。

      私が「会社を長く続けていく上で一番大切なことはなんでしょうか?」と質問しましたら「何もしないことです」とのことでした。そのときにこのような変化の激しい時代に守勢の企業姿勢で本当にやっていけるのだろうか?と疑問を感じつつ、その話は私の頭に深くありました。

       

       文春オンラインの2017年9月号の(ニュース、社会、経済)の欄に、秋葉原変容し続ける街で「なにもしなかった」オノデンが生き残った理由とのタイトルで以下の記事があり要約してみました。

       

      秋葉原 変容し続ける街で「なにもしなかった」オノデンが生き残った理由

       

       1998年頃のことです。秋葉原の家電量販店でもパソコンはよく売れ右肩上がりの勢いで、量販店の多くは秋葉原を出て、郊外に出店していき当初は好調だったといいます。

      ですがヤマダ電機など、より大きな資本の家電販売グループが売り場面積が3倍4倍という巨大量販店をすぐ近くに建て、出店した秋葉原系量販店は苦戦を強いられました。つまり出店計画の失敗が多くの秋葉原系量販店が姿を消した理由で、オノデンは郊外のどこにも出店しなかったので、そのまま生き残れた、というのです。なぜ出店しなかったのか質問に、「うちが出店しなかったのは、密度が薄くなる経営はしたくなかったという創業者の精神です。マネージメントにしても接客にしても目の届く範囲内で商いをしたかった」とのことでした。

       同社の社是は「親切な電器店」というシンプルなものだが、これは現3代目社長小野さんが、就任した1995年に定めたものとのことです。

      「1960年代の秋葉原の売り方は客に商品説明は不要で、みんな早く品物を欲しい、早く商品をお客様に渡すことが、秋葉原で良いサービスって思われていた」とのことです。

       やがて商品が多様化・高機能化するようになり、やはり商品説明が必要になった。そこでメーカーが量販店に説明員を派遣するようになり、A社の派遣説明員はB社の商品について説明できない。だがオノデンは社員店員が接客するからそれができる。そこがオノデンが他の量販店と差別化できたひとつの要因だったとのことです。

       

       

      この記事で私は「何もしないこと」の正しく、深い意味あいを知ることになり、企業の使命のひとつの「継続性」とは何かの回答を得られました。

       

       

       

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