2020.03.19 Thursday
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世界的な経済危機や不況下においては、いずれの企業も大きな影響を受けざるを得ません。
そうしたなか、最近気になるのはこれまで多少交際してきた方などから事務所の移転や撤退の通知が数多く届くようになったことです。
例えばある方は大手銀行のOBで、数店の支店長を経験した後、民間企業への出向を経て、数年前にかなり立派な不動産取引事務所を千代田区九段下に設け創業いたしました。
またある方は大手建設会社の専務でしたが、役員を降りて同業の建設コンサルタント会社を港区芝に設立され、一度お誘いを受け伺った折拝見したのですが、かなり資金をかけた事務所だと感じたものです。矢張りある程度の地位であった人はそれ相応の事務所を構えざるを得ないのだと思いました。
このような実状を知るたび、どうしてもキャリアを積んだ年令の高い人の事業スタートは立派なオフィスを構えてのスタートになってしまうものだと感じました。私に言わせればこれはスタートからリスクを内蔵した経営スタンスではないかと思わざるをえません。
起業して成功を夢見るは誰れしも同じですが、忘れてはいけないことは、当初の収支計画はほとんど目安しかありません。売上げは予想や、見込みより少なく、経費はそれよりも多くなるものです。昔から「売上げは雲の如く、経費は岩の如く」と云われて来ました。
ですから起業の要諦は「小さく生んで大きく育てる」ですので、これまでの関係者や他を意識した「見栄」が過剰な舞台装置をつくりあげてしまうことになりかねません。昔から「派手なことをするな。地味な生き方をしろ。」と先達は申して来ました。見栄を張り自分を実力以上に誇示してどれほどの人が沈んで行ったでしょうか。人の業として「見栄」の恐ろしさを考えさせられます。