2020.03.19 Thursday
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出典は定かではありませんが、私が上京してサラリ―マン生活をスタートさせた、そのはるか昔から「善き労働は良き眠りにいざなう」とのフレーズを身近かに感じてまいりました。
これはあるときは「今日1日」のことであり、もっと大きく解釈すれば「私の一生」のことでもあると折々に意識してまいりました。
かつて中距離通勤をしていた頃、休日に庭木の手入れに精を出していて、剪定くずをビニール袋に詰め終えて、今日の作業の結果としての多数の袋を前にしたりした時、必ずといってよいほど、この一文が頭に浮かびます。
また、そのときの私の思いは、今日はこれだけ「無心一途」にやるべきことを果たしたのだから、今夜は良く眠れる…と期待します。
日頃の考えや思いを捨て、ただただ庭木の手入れに集中している時間は、その頃の私にとって何より大切で価値のある一刻です。
今日一日の己れとの約束を果たし、疲れ果て安らかな眠りに入り、翌朝の週の初めの早朝出勤に備えられることが出来ます。
この思いが常々私の心に在る故でしょうか、年令からして親しい友人の「お別れの会」に参列することも多いのですが、その都度故人の遺影に向かって安らかな永久の眠りをお祈りする際に、この一文が必ずと云ってよいほど浮び、貴方はこれまで十二分に働いてきたのだから・・・良い眠りについてくださいとの思いに駆られます。