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人生百歳時代に考える
古希を迎えた数年前より「仕事の始末」と「心の準備」を意識して、事業や私生活でも遣り残しのないように意識して努めてまいりました。
そのうち、これまで書き留めていたメモ類などを整理し、冊子にすることで、私のこれまで生きて来た道に何か「切りをつけられる」ような気がしてのことでした。
もちろん、その作業のスムーズな進行のためには到底私一人の力では不可能ですので、これらをサポートする編集者の確保が必要と理解して、ハローワーク経由で応募して下さった60歳代以上の5名の方と面接させて頂きました。
条件は自宅作業での原稿整理と、その編集作業で、相互の連絡はPCにてメールの送受信が主としました。当然のことですが応募者は出版や編集会社出身の方が主で、ひとつの会社に一筋に長年努めあげた方が多く、そのことには敬意を感じると共に、その反面、与えられた職務の範囲の専門性に特化されて、そのスキルは高められていますが、私の求めることがらは、事業家としての私の長い期間のあれこれを取り纏める、編集作業の多面性と多様性である幅広い業務を経験して、仕事の組立てとその進行を担える方を求めたわけですが、残念ながら該当者はおりませんでした。
唯一人、勤務先が倒産し、それを機に独立・起業して17年程実務経験をした人との面接で、企画・プレゼン・デザイン・取材 ・編集組版のソフトを含め、その業務範囲の「広さと深さ」を感じましたので、その方と契約を致しました。今回はパートタイマー契約とし、応募者からの履歴書と職務経歴書の送付を受け、その後の一部の方に面接を致したわけですが、応募者の多くのスキルを確認するとき、会社を定年退職した方がほとんどですので、一歩先をみて仕事をすることがらを期待することは叶わず、多分与えられた範囲の仕事に終始するのではないか?との懸念もありました。
現在、その作業を継続していますが、実際に作業にかかる前に応募者の実力を見るための小さな仕事をお願いしてみて、面接者の中には当方の目録違いの結果で、これもまた不必要な授業料を支払わせられた人もおりました。
社会環境も時代とともに変わり、定年の時期や、年金受給年代も延長され、長寿社会と云われていますが、退職後に優雅に余生(よせい)を楽しみ暮らせるなど、そのようなことは本当に難しい時代が来てるとの実感があります。
書店を覗きますとこれらの「定年後」を意識した冊子が平積みされています。
「人生百歳時代」を生き抜くことは私自身の思いとして、体力、気力、そして個人ごとの「稼げるスキル」等においても、なによりも心身ともに健康で、特筆すべき他に勝るものを持ちあわせていることなどが必須で、このような時代を生きていくことは本当に容易なことではないと感じております。